先生、ありがとうございます。 2007/11/6

今日は学校でとても泣ける事がありました。
あの感動をここで表現できるか分かりませんが
その内容をここで書いていこうと思います。

まず、説明からいきます
私の学科は県内でもかなり特殊な学科なんです。
新学校と同じくらいの学力と工業の資格も取れる学科で
最近はやりのAO入試とかではかなり有利で
国公立大学へ行くのは推薦やAOで行く人が何人もいる学科です。

早めに合格の決まる学科のため合格した人は
大抵は受験勉強をやめ、のんびりくらします。
受かってない人も過去の実績があるばっかりに
なまじ勉強をサボる。
最近のクラスの現状がそんな感じでした。
もちろんそんな感じなので今回あった実力テストの結果は
ひどい物です。
そこで国語の先生が私たちを見てこんな話をしました。

「みんな知ってると思うんだけどね、この前進路決定会があったんだよ。
みんなが、受けようと思っている推薦とかもここで話し合うの。
普通の先生はね、そこの進路決定会では成績のいい順に並べて審査するの。
もちろん私もそうしたし、それが普通だと思ってた。
もちろん成績順に並べるから、悪い人は審査する時間すらなくて審査できないの。
もちろん推薦を志願してる人は審査してもらえなかったらもちろん推薦できないの。
あなたたちの担任のＨ先生は成績順に並べないで出席番号順に並べてきたの。
そして、話し合う前に一言あったの。

”一言ずつでいいから生徒の事をはなさせてくれ”

って。それでね、1人ずつのいいところを全部話したの。

”この生徒はこの教科の成績は悪いですが、こんなことを頑張ってるんです。”

”この生徒はこんないいところがあります。”

”この生徒はここを目指していままでこんなことをしてきました。”

って、話していって、普通なら全員は回らない進路検討会なんだけど
さすがＨ先生でね、みんなの事を話し終えたの。
それでね、受かった生徒のことをうれしそうに報告するの。

”この生徒はこんな事を今まで頑張ってきてこの大学に受かりました。”

って。私は先生に感動した。私ももちろん成績順に並べて出したし
他の先生もそうした。それが当たり前だとさえ思ってた。
でも、それは違うんだって改めて思った。
普段はあんなに冗談ばっかり言ってるし
あんな性格のＨ先生だからみんなそんな事知らなかったと思う。
だけど、進路検討会ではＨ先生はやり遂げた。
今ね、あなたたちは受験で本気になっいる人も多いと思う。
でもね、本当に頑張ってるのはＨ先生だと私は思うの。
今Ｈ先生の頑張りとあなたたちの頑張りが釣り合ってるとは思えない。
そのことをね、もう一度考えてみて欲しいの。」

と国語の先生は話した。もう、声まで震えて、今にも鳴きそうな声で。
国語の先生の言うとおりＨ先生はむしろそんな感じの熱い先生ではないと思ってた。
冗談も言うし、口もあまりいいほうの先生ではない。
もちろん、熱血とはかき離れた先生だった。
だからこそ、だからこそ感動したし
あらためて感謝した。
Ｈ先生が頑張ってくれているんだ。これからはもうちょっと勉強してみようと思う。
合格したからって遊んでばかりいないで。
Ｈ先生の言葉や努力を無駄にしないように。
Ｈ先生。こんな場所で申し訳ないけど、
いままでありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いします。